今日は豊とと、映画を観に行くことになった。
はめんどくさがってたけど。
「良いよ、めんどい。休みの日ってのは休む日でしょーが」
色気のねえヤツ、と思いながらも何とか誘った。
映画館へは電車で行かなければならない。
「電車にまで金かけんのかよー」と。
なにしろ城岩町には映画館など無いのだ。
三村の休日
財布に、5000円近く入れた。
あいつはきっと電車と映画の分丁度ぐらいしか持ってこないだろ、なんて考えながら。
これ絶対余るけど。
良いや、帰りにPC関連の本でも買ってこよう。
豊は…、あいつは余分に持ってくるな。
パンフとか買うんだろうから。
“ぴんぽーん”
と、下から呼び鈴が聞こえる。
「お兄ちゃん、豊くんだよ!」
「おー、今行く」
「おはよう、シンジ」
「おはよ。は?」
「あいつがわざわざこっちまで来るワケ無いじゃんか」
「ははっ確かにそうだ」
きっとの事だ、
今頃起きたに違いない。
「じゃあ、我らがお姫様の家まで向かうとするか」
彼女の家に着く。
と言っても、すぐなのだが。
案の定、少し寝癖の付いたままのが出て来た。
「ごめん、ちょっと待ってて。すぐ支度するから」
「らしいね」
「あぁ、ホントな」
玄関の前で待っている俺たち。
空が青いなー、なんて、思った。
絶好のデート日和だなー、とも、思った。
10分ほどしてが再び出て来た。
寝癖は…良し、オーケイ、直っていた。
「おかーさん、行ってきまーす」
「行ってらっしゃい。信史くん、豊くん、をお願いね」
「はーい」
「えぇ、任せて下さい」
の服装は、緑色(初夏っぽいやつね)のパーカーに、
普通のジーンズという格好だった。
俺としては、もっと、こう、可愛げのあるヤツがよかったんだけど…。
まあ、こいつに可愛らしさを求めるのがそもそもの間違い、か。
「何?人の事じろじろ見ちゃって」
「いや別に」
「なんかがズボンはいてるのって珍しいよね。そう言う事でしょシンジ?」
と、豊。
「あ、まあそう言う事だな」
確かに、いつもは制服のスカートを見慣れているため、
ズボンをはいているには少し違和感を感じた。
「だって、今日は一日中信史といるワケだし、キケンだろうと思って」
「それはどういう意味だい、ベイベ?」
「そのまんまの意味ですが、サードマン?」
「ふ、二人ともやめろよ!」
そんな会話をしているうちに駅に到着。
なんせ、狭い町だ。
駅なんてあっという間。
駅が近くて、家賃も安い!どうです?お得な物件がそろっていますよ!
なんて。
切符を買って、ホームへ行き、しばらく待って…。
電車到着。
少し混んでるっぽい。
まあ、日曜だし?しょうがないよな。
残念ながら、椅子には座れなくて、扉の近くに立つ事にした。
駅までは20分くらいで着くのかな、なんて考えてちょっと経った頃。
俺の右隣に、左に豊が立っている訳だが。
「あー」
座れないってことで多少考えてはいたけど。
いやいや、変なイミじゃないぜ。
「どうしたの信史?」
「…いや、別に?」
「そう」
うん、別にっていうか、ね。
あの、アナタ、当たってるんですよ俺に、胸が。
ほら、電車狭いからね。こう、がたんって揺れる度に、ね。
ぎゅーってなるんですよ。
気付いてない?気付いてる訳ないか。
しかもこの身長差でこの角度だと、見えるんですよ。ギリギリで。
うーん、困ったなぁ。いや、だってね、俺だって健全な男子中学生な訳ですから。
こんな状況なんだぜ?何も考えない方がオカシイだろ?
「、もうちょっと後ろに行けないか?狭いんだけど、俺」
「ん、無理」
即答かよ。
「豊、お前もっと下がれねえか?」
「ごめん、無理」
こちらも即答。
豊、せめて俺と場所変わってくれ。
ホントつらいんだ、今この状況。
一瞬、俺は違和感を感じた。
何処にか?下にですよ。
まずい。
コレは、とてもまずい。
え、ちょっと、あの、下の人が…。
これもしにバレたら、半殺しじゃないか?
それとも、笑ってスルーか?
それもちょっと嫌だけど。
俺は一人考え苦笑いした。
てか、何。何で相手にそんな元気になるかな下の人。
一応相棒はバッグの中にちゃんと入ってますが?
って、そう言う問題じゃない。
とにかくヤバイ。
電車、まだ着かねえのかよ。
しばらく悶々と考えていたとき…。
ねえ、シンジ、と豊が俺の肩を叩いた。
「ひぁっ!」
誰の声かって?俺の声だよ。
「ど、どうしたのシンジ…?ごめんそんなに驚くとは」
「何でもねえ…」
「信史、今女の子みたいな声したよね」
「うるせぇ、お前の所為だ」
「え、あたし?」
あ、でも、今ので少し萎えたかも。
畜生、情けねえや。
「で、豊、何?」
「そうだ、もうすぐ駅に着くよって言おうとして…」
といってる間に、駅に到着。
「ホントだ」
やっと解放されるんだ俺、此処から!
「じゃ、降りよ。映画間に合わなくなるといけないし!」
おいおい、。
お前いつの間にか観る気満々じゃねえか。
あー、もう疲れた。
来るだけで疲れた…。
では、俺たちこれから、映画観て来るんで…。
あー、帰りも電車だよ。
** 終われ ** (ぇ
あとがき。
終われ、この下ネタ!!
書いてて楽しいのは私だけですね。
ホントすみません的な感じです。
とりあえず、勃つ三村が書きたかったというまあ何ともアホな…。
映画はどうしたって感じですが、長くなりそうなんで。
え、長くても良いですか?
じゃ、じゃあまた今度…。いつか…。
あ、何の映画見に行ったんだろう。自分でも考えてなかったんですが。
恋愛モノは有り得ない。
ホラーは、うん、無いな。
やっぱり、アクション系かなー。
BR観たいなー(言ってろ
では、此処までお読み下さりありがとうございました。
05/05/17 17:55 リョウコ