一応、新連載というカタチで始めさせて頂きます。
おもいっきり、パロディです。
ギャグで押し通すつもりです。
はい、では、スタートします。
下へ下へスクロール。
ただ
生き残るため
俺たちは
ボールを投げる
それは、当たり前のように過ぎていく一日の中で突然始まった。
その時は誰もこんな事になるなんて思ってもいなかった。
「今日は皆さんにちょっとドッジボールをしてもらいます」
それが、担任から突然言われた言葉だった。
ドッジ・ロワイアル プロローグ
普段と何の変わりのないB組の教室。
昼休みが終わり午後の授業が始まる頃。
自分の席に座って次の教科の準備をする者。
チャイムが鳴っても座らない者。
B組に限っては、後者の方が多いのだが。
学級委員長の元渕と内海が呼びかけをする。
「座ってくださーい」
「まぁまぁ、そんなお堅いこと言わない言わない」
教室の後ろの方で瀬戸豊やと話し込んでいた三村信史が、少しふざけた感じで言った。
「そーよ、先生だってまだ来てないじゃない」
これは、七原秋也の周りに集まっている女子達の中から聞こえてきた。
当の秋也は、ギターで、ロックの生演奏中だ。
「でも、駄目よ。みんな座って」
と、半ば諦めたような口調で幸枝が言う。
しぶしぶ、皆自分の席に着く。
そんなとき、担任の林田先生がやってきた。
「いやぁ、遅れて悪かったなぁ」
「先生俺たちちゃんと座って待ってたんですよー」
「嘘付け、ノブ。お前が一番座るの遅かっただろ」
秋也が国信慶時にそう言って笑いかける。
「先生、何で遅かったんですか?」
前の方に座っていた、金井泉がそう質問した。
「んー、体育館を借りようと他の先生に話してたんだ」
「体育館?」
「なんでー?」
数人から疑問の声が飛んだ。
一旦間を空け、教卓にだん・と手をつき、言った。
「今日は皆さんにちょっとドッジボールをしてもらいます」
教室はしばらく疑問に包まれた。
何故に、ドッジボールなど…?
B組一同、首をかしげた。
05/04/23 16:07